ハズレノセカイ

オリジナルのデジタルコミックです。ですが、少々のネタばれも含んでいると思います。最初から、最後まで心の中から笑える、と言ってもギャグつて訳では無くって、ちょと考えさせられつつも笑えるお話でした。その後、勇者が目覚めた直後に大型モンスターのドラゴンが出てきます。

ストーリーパートも優しい雰囲気のお話でとても癒され、作者の原作愛を深く感じることができました。手書きの注釈やセリフ字など、手作り感のある同人誌です。どんなにつらく、苦しかったかを激情に任せて独白する。風の音が聞こえてきそうなラストシーン。大変ボリュームがあり、読み応え抜群でしたが、この作品は予想を上回る満足感です。ヒロインの過去が気になったので是非もっと掘り下げて欲しいですね。

キャラクターそれぞれの能力などが詳しく技術されていたり、一問一答（質問コーナー）があって、ストーリー外でもたのしめます。だが、これはの名を借りた感動の純愛物語である。ただし、いくつかのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。まず最初にキャラクター紹介なども用意されている点が読みやすくて良かったです。血の気の多い人格になったり、ミステリアスな人格に変化したりします。

価格的にもちょうどよく試して見るのもありです。現代社会の闇の部分というかムリがたたった部分がモチーフのため、多くの人に読んでもらえれば社会全体としての理解も深まるのではないかと思います。ひどすぎて笑えます！ヒロインが学園を征服しようと企み、いろんな策略を練ったりする話なんですが、その手段が微妙にセコくて終始ほのぼのとした展開。

これぞ正にしたたかでしなやかな外交だと思いました。元ネタのキャラクターを理解していればクスッと来るようなネタが随所に仕込まれています。読み終えたあとも心に余韻が残って、不思議な感じ。