きよ☆あに総集編3

ほのぼのとした素朴な絵柄で、ほっとする安定感があります。オススメは力いっぱいはしないが、たまに毛色の違った漫画を読んでみたい人はどうぞ。丁寧に描かれた背景や料理、海外ホームドラマを彷彿とさせるセリフ回し、と先の展開がわかっていても何度となく読み返したくなる作品です。

キャラクターそれぞれの能力などが詳しく技術されていたり、一問一答（質問コーナー）があって、ストーリー外でもたのしめます。順番にこだわらず気になったものから買ってみて問題ないと思われます。だから淡白で後腐れなくサッパリして感じるのかも。内容は前半がキャラクターの顔見せで、後半がメインになっています。キャラが結構いてて、それぞれが動き出してストーリーに絡んできているのでオモシロイです。

続編があればきっとこんな流れになったのかと思わせる程にストーリー、絵共に無理が無くボリュームもたっぷり！冒頭のマンガはとてもシリアスで緊張感あふれる会話と驚くべき結果が待っていました。キャラの裏設定や作者さんが質問に答えていく「一問一答」のコーナーもあり、面白かったです。の、どこか白くぼやけた空気がたっぷりと詰まった作品でした。一場面を切り出したようなイラストも和みました。

原作のファンの方にオススメです！ですが、私はこのを知らなく絵柄が気に入って買ったのですが、それでも充分楽しく読めました。シリアスストーリーと書いてありましたが、さほどシビアなシーンもなく、少年漫画的として安心して読めます。少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。

元ネタを知っている方も、知らない方も普通に楽しめる作品だと思います。忘れていた『何か』を、考えてみるのも良いかもしれません。に興味があるなら価格も手頃ですし購入してみてはいかがでしょうか。全体的に絵は丁寧です。