サクラサキ 第9話

伏線が非常に多く、一気にのめりこみました。また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。オチもマッタリしていて一発モノのネタ漫画としてはまあまあかなと思いました。原作ネタのギャグが一々吹きます。

多少、古臭さは否めませんが、絵柄のクオリティは高く、各々のキャラが魅力的に描かれています。と言うジャンルが気になる人にも是非見て欲しい感動のラブストーリーである。ただ、お話自体は良く出来てます。オリジナルのデジタルコミックです。でも告白があったり、それでも今までの関係でいたり、好きなのに命の取り合いをするという不思議な心理描写は期待通りでした。

伏線いっぱいなので、アレはどういうコトだろう……？コレはどうなってるんだろう……？と謎解きを（解けませんけどwwww）しながら読めるのが醍醐味のひとつでもあるかな。原作同様読み手を元気にしてくれる作品でした。ヒロインがほんわかした雰囲気のしゃべり方で、胸キュンってなれます。髪飾りなど細部もしっかり描かれておりクオリティも高く、作品としてはコストパフォーマンスの優れた作品といえます。その姿勢が彼女が鬱キャラでありながら、忌避感を感じない理由かもしれません。

考証は確かに相当ぶっ飛ばしてますが……まぁそういう部分はあまり問題ではないでしょう。で55円は、同人誌としてはなかなかお値打ちですよ？作画面でも白黒のクッキリとしたタッチに加え、トーンワークによる淡い濃淡が加わり画面の彩りが増しています。じわじわとストーリーが進行していってます。値段もお手ごろなので、一読してみるといいでしょう。

このサイトで初めて買った作品がこれで良かったと思います。足元に咲く花も踏めないほど優しい性格の彼女が取る行動とは―――。