セイシュンカリキュラム

どんなに殴られても、蹴られても、ちゃんと主人公は、言葉を伝えています。技絵もうまく描けているし、キャラクターの身体も肉感的でとてもいい。特筆すべきは、作者さんの書かれるキャラクター！の問題がテーマのため、心の病を経験したことがある人は共感できる部分が多いと思います。合間に笑える要素がいくつか含まれていたから、そのおかげで面白いと感じつつ読むことができました。

このサークルの二次創作本を何冊か手に取った事がありますが、まさかオリジナルの作品までもこんなにクオリティが高いのは本当に凄いと思います。女の子たちのドレスのデザインの豊富さがわくわくするのです。個人的に好みなのは4コマ漫画の方で、の話が面白いと感じました。ページは大ボリュームで基本的にすごく濃いギャグです！でも、久しぶりにジーンとくる作品を読んで心が洗われるようでした♪前書き挨拶や、後書き挨拶もびっしり書き込まれており、古き良き時代の同人誌そのままのテイストが感じられました。

絵的には胸が大きくスタイル抜群で、顔は大きな目がチャームポイントで、タンクトップを着ており活動的な雰囲気が良かったです。手書きの部分が見えるからこそ、手作り感があり、作品に対する愛が感じられます。どのキャラに傾倒するかは読者の自由ってね。買って損はしないと思います。ギャグも原作への愛がありながらキレのあるもので、ページをまたぐ繰り返しネタもあります。多くの作品の自然な絡みと、オチ要因として強力なガチな人達の存在感。

登場するキャラクターが多いですが、ごちゃごちゃせず読みやすく描かれていて良いです。どでかいパンツ出てくる、ブラジャー出てくる、これ、ファンタジー？ファンタジーだよね。ファンタジーの筈……そして、表紙イラストは原作のアニメ版の雰囲気がよく出ています。