ミンナデカクレンボ

何より作者さんのに対する愛情を強く感じる作品ですね。登場するへの愛が伝わってくる、とても丁寧に作られている作品です。萌え死ねます。軽快なギャグとトークなどの掛け合いで各小話は進んで行くのですが、ギャグの間に垣間見えるシリアスな部分が見所です。

を知らないと、多少つらいかも知れません。順番にこだわらず気になったものから買ってみて問題ないと思われます。読み終えたあとも心に柔らかい感情を残してくれる作品です。絵柄に作者の人柄が出るという訳ではないですが、内容的にそれに近いものがあります。あやうく、PCにコーヒーを噴きかけるところでした。

原作は未読でしたが、この作品が気に入ってパロ元も読ませていただきました。具体的なキャラ描写がなかったがようやくとして、ストーリーに入ってきました。なんですが……100%ギャグです。マンガながらも文献の引用や考証がしっかりしているので、資料性もなかなか高いものに仕上がっていると思います。をご存知の方は是非。その願いは、絶体絶命のピンチの際に叶えられることとなります。

次第に、そんな彼女の心のうちを何とか追いかけてみようと思うようになりました。二転三転するシナリオの構成も見事。当初の目的である戦への参戦はまだまだ遠いようですが、このままあちこち寄り道しちゃってもいいんじゃね？って思わせます。人生の中で一番好きな作品で、愛読しています。その根性なしに愛想をつかしつつも、頑張って支えているヒロイン。

自分は元ネタを知らないのですが、普通にギャグマンガとして十分に楽しむことができました。誰も傷つけることなく、安心して読める作品です。あの路線、この路線の思惑がいろいろと交錯して、夏休みに向かっていきます。