ちゆちーん家のめっちゃいい温泉!

そんな中、彼女の方から彼氏に手を振ったり、彼女が所属する生物部の活動に誘ったりと、まさに青春まっさかりなシーンが続く。多少、古臭さは否めませんが、絵柄のクオリティは高く、各々のキャラが魅力的に描かれています。元の作品を知りませんでしたが、始めのページで簡潔に設定が描かれているので、知らなくても十分に楽しむことができました。

キャラも女子を中心に満遍なく出ているので、原作をご存知なら楽しめるかと。まず登場シーンから飛ばしていて、いきなり屋上の柵を乗り越えようとしたり、パンツ丸見えで主人公の上に落っこちたりしています。眼鏡をかけ、三つ編みにした長い髪、おまけに大きなおっぱい性格はドジっ子でちょっと間の抜けたところがあるようです。じわじわとストーリーが進行していってます。

話につながり自体はありませんが時間軸は共有しているようです。せつなくて、思わず涙が浮かんでくるようなストーリー。物語を締めくくるのにふさわしいボリュームとなっています。メインは男主人公と女主人公で、比率的には女主人公の方が多めです。なんというか、全体的に「あたたかい」んですよね。でも、可愛くてとても暖かい話ですから、読者の心を優しく温めると思います。

オチもマッタリしていて一発モノのネタ漫画としてはまあまあかなと思いました。高校生の頃のさわやかな懐かしい感覚がよみがえる様でした。キャラーがその話にぴったりで、明るくていい人達です。一場面を切り出したようなイラストも和みました。という訳ではないですが、内容的にそれに近いものがあります。可愛い女の子が大好きな人達と心に優しい話を求める人達に向いていると思います。

少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。