ツリ目道6

学園祭で各部の出し物、模擬店を回るとい話で、ギャグで楽しく読めます。冒頭のマンガはとてもシリアスで緊張感あふれる会話と驚くべき結果が待っていました。頭を打つとまるで別人になっちゃってギャップが凄まじいです。を知らないと、よく楽しめないかもしれません。

お店の情報なども記載されているので、観光や街歩きをするにも、最適だと思いました。予想外の発言をしたことから、周囲は凍りついたかのような静けさが発生。作者の方が実体験に基づき漫画にしたという事ですが、普通の漫画として読んでも面白く読めました。絵ももちろんですが作品の内容も個性があって良いです。可愛くないはずがありません。

相変わらず次回への引きがうまいので続きが気になって仕方ありません！どちらか片方の原作を知っていれば楽しめると思います。個人的にはがツボかも……。ヒロインが学園を征服しようと企み、いろんな策略を練ったりする話なんですが、その手段が微妙にセコくて終始ほのぼのとした展開。ストーリーはさほど変わりませんが、書下ろしも多く入っております。

原作を存じ上げないので深いツボは分かりませんが、逆にファンの方ならより一層楽しめると思いました。シナリオが非常にすばらしい作品なので。面白いのが、登場人物の名前がいっさい登場せず、目的や価値観だけを一人歩きさせて物語を展開する手法ですね。どちらも秘められた気持ちのような何かが表面化しているので、見ていて楽しかったです。他にも短めのゆるっとしたショート漫画や4コマが収録されててどれも楽しく読ませていただきました。

ギャグのクオリティは明らかに向上していますね。原作を知らなくても、好きで、昔の雰囲気だけを味わいたいという人にもおすすめです。