ZEROIN introducction

お金がないということで、食べ物や服に困っていますが、今回はとりあえず何とかなるので、そこは実際に読んでください。当時のほんわかとした自由な合同誌のノリを感じ取ることができます。それが精神疾患のつらいところである。大好きな作品だったために強い愛着がありましたので当時即買いしました。シリアスあり、ギャグは沢山ありと、読み応えがあります。コメントに困るのですがハッキリ言わせていただくと、内容としては地味ですね。でも、その地味さがすごいいい味を出してると思います。

好きなら価格も手頃ですし購入してみてはいかがでしょうか。あちこちでギャグとバトルを交えつつ、クライマックスに向けて話が集約されていきます。そんな感覚が好きな人へ。絵本や童画のフィールドでも活躍した往年の名イラストレーターたちを彷彿させる垢抜けた画風に驚きました。作者さんのコメントでは苦労されたようですが、その甲斐はちゃんとあったように思えます。

何かを差し置いてでも、とは言わないけれど、たまにはちょっと、エロ以外の違うところにお金を使ってみたいかなと思ったときなどに、実際に目にしてみたらどうかなあ、なんて思う。ただし、いくつかのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。物語を締めくくるのにふさわしいボリュームとなっています。他のキャラを含めて原作の雰囲気、キャラクターをよく表現できている秀作ではないでしょうか。

医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。過去に原作もプレイしたのでノスタルジックな気分で読ませていただきました。このラノベ作品にはエロは求められないという方にオススメ。パロなどで一番気になる要素が、攻受だと思います。可愛い絵柄の女の子が、激しく、そして少しエッチに身体をぶつけ合って闘う作品を見たい方にお勧め。