マキノ嬢のハメ技からぬけ出せ!

バトル描写もしっかりと描かれており、それでいてそこにギャグも交えるというなんとも見てて面白すぎる作品でしたわw笑えた、笑えました！これだけの熱量とセンスとキレを持った本はそうそうないです。けっこう細かい伏線のようなものも張られていて、続編で生かされてくるのかなと思うと楽しみですね。血の気の多い人格になったり、ミステリアスな人格に変化したりします。お手本の模倣から脱して自身のスタイルを徐々に見つけていく過程の記録のような作品です。

そして、平和であっても、雰囲気だけの作品ではなく、ちゃんと小さな話になります。もう良いけど……涙（笑いの）キャラの裏設定や作者さんが質問に答えていく「一問一答」のコーナーもあり、面白かったです。内容がとても幅広くなってます。作者さんが中に書かれている通り、登場作品全て合わせて雰囲気が素晴らしくて。行動も言葉使いもこの雰囲気と設定に合わせた物ですから、作品の全てが一つに感じます。

元の作品を知りませんでしたが、始めのページで簡潔に設定が描かれているので、知らなくても十分に楽しむことができました。ムラムラする！いや……これは面白いですね。多少、古臭さは否めませんが、絵柄のクオリティは高く、各々のキャラが魅力的に描かれています。そんなあなたに贈る、マキノ嬢のハメ技からぬけ出せ!……ってしちゃうの？！面白いだけでなく元の作品が気になるような内容で、とても惹かれました。

考証は確かに相当ぶっ飛ばしてますが……まぁそういう部分はあまり問題ではないでしょう。当初の目的である戦への参戦はまだまだ遠いようですが、このままあちこち寄り道しちゃってもいいんじゃね？って思わせます。ですが、少々のネタばれも含んでいると思います。こんな感じで今回もゆるかわいい日常が続いていきます。