なのステ

作者の愛を感じる一品、脱帽です。そんなあなたに贈る、なのステ……ってしちゃうの？！良い作品をありがとうです！絵柄もかわいらしく、マンガの表現手法を用いた絵本のようなテイストを感じます。余計なことは言わずに命乞いをしろと告げる女の子に対して、キザなセリフを言ってなんとかしようと考える主人公が面白いですね。

全編通して大体がほのぼのな感じで、たまにちょっとシリアスというような構成です。どうやら彼女は普通の女子高生で、現代の日本からこの世界にやってきたようです。四コマは読みやすく本編を知らなくても楽しめましたし、ボリュームも十分でコスパも良いです。物語が進むにつれ次第に表現方に変化してゆくのが見えます。あのシリーズが好きだった方なら、すんなり受け入れられると思います。

ですが、少々のネタばれも含んでいると思います。妹が兄に素敵と言っているのも面白かったです。多少、古臭さは否めませんが、絵柄のクオリティは高く、各々のキャラが魅力的に描かれています。話につながり自体はありませんが時間軸は共有しているようです。いや……これは面白いですね。どれも明るくて生き生きとしたキャラクターばかりなので、ちょっとしたひと時に読みんでみては如何でしょうか。

ギャグも原作への愛がありながらキレのあるもので、ページをまたぐ繰り返しネタもあります。少女マンガ風の絵柄でキャラクター絵が可愛くて、コマ割りなど、とても見やすく、ページも多いので良い作品だと思います。取りとめの無い日常が描かれます。これぞ正にしたたかでしなやかな外交だと思いました。高校生の頃のさわやかな懐かしい感覚がよみがえる様でした。

そんな中、彼女の方から彼氏に手を振ったり、彼女が所属する生物部の活動に誘ったりと、まさに青春まっさかりなシーンが続く。