インディゴブルーのグラデーション#7.5

二次創作の同人誌です。冒頭のマンガはとてもシリアスで緊張感あふれる会話と驚くべき結果が待っていました。まだこの物語を読んだ事が無い方は、先ず作者様HPのわさび抜きを読む事をおすすめ致します。ネームの間が絶妙なまったり系の風味もあって、これも繰り返し読める再読性を高めてます。

丁寧に描かれた背景や料理、海外ホームドラマを彷彿とさせるセリフ回し、と先の展開がわかっていても何度となく読み返したくなる作品です。ただ可愛いだけじゃない、常識や偏見、そしてつがいに対する大きな愛が伝わる内容になっています。今回は自販機の前で話は進み、飲食物を目の当たりにしながらも買えない無一文を強調する場所設定もニクイですね。あらためて読んでみても楽しかったし、満足です！

それでいて随所に散りばめられたギャグが雰囲気を和らげます。物語が進むにつれ次第に表現方に変化してゆくのが見えます。自分にもこんな可愛いがいたら毎日が楽しそうです。黒髪ショートボブで非常に可愛い容姿をしていて僕っ娘。血の気の多い人格になったり、ミステリアスな人格に変化したりします。それにしても、百景さんはとても絵が綺麗です。

元々リーズナブルな価格の上にセール期間中は激安なので、タイミングが合えば是非購入してみてください。ビール好きとギャンブル好きに堪らないあの話です。ギャグ要素が多く、テンポも良いのでめちゃくちゃ面白くてサクサク読めちゃいます。を素材にして、ここまでエロくてうまいのは、ほとんど見たことがありません。紙媒体は絶版なので入手方法はこの電子媒体のみとなっています。

最後のオチを含めて面白く、予定調和好きにオススメできます。の、どこか白くぼやけた空気がたっぷりと詰まった作品でした。じっくりと読み込むことをおすすめします。