俺の担当アイドル緒方智絵里が可愛すぎてヤバイ

読み終えた時に、癒される（ほっ……、はぁ……）という感じがじんわりと心に染み渡る。学園祭で各部の出し物、模擬店を回るとい話で、ギャグで楽しく読めます。相変わらずキャラが可愛くて、短編といえどストーリーの起承転結もしっかりしていて楽しめました。絵柄もかわいらしく、マンガの表現手法を用いた絵本のようなテイストを感じます。今回はギャグは少なめでシリアスな感じの話ですが、とても魅力的なストーリーと演出で引き込まれる作品でした。

作者のごくごく個人の主体性を前面にだしていますので、同人らしく趣味や（いい意味での）独りよがりが全開です。165円の価値は十分、元が取れたと感じられます。その姿勢が彼女が鬱キャラでありながら、忌避感を感じない理由かもしれません。多くの作品の自然な絡みと、オチ要因として強力なガチな人達の存在感。元ネタがとても懐かしくて、ちょっと感動しました。物語は、それを淡々と描いているが、そこにはしっかりと少年少女のひとつの青春が垣間見える気がした。

何かを差し置いてでも、とは言わないけれど、たまにはちょっと、エロ以外の違うところにお金を使ってみたいかなと思ったときなどに、実際に目にしてみたらどうかなあ、なんて思う。これも一つの純愛であり、ある意味最も幸せなハッピーENDであるのだから。基本ギャグ多めの中に軽いエロ要素がある程度。2人のやり取りはとても微笑ましくて読んでて楽しくなります。ちょっとお馬鹿なエロスな漫画？カワイイ！オンリーの私の「魂」に「ピン」ときた唯一の作品です。

関連作を読んでいないので若干よくわかんないとこもありました。危うく18禁の世界に足を踏み入れかけたところで我に返って平謝り。これだけの熱量とセンスとキレを持った本はそうそうないです。オリジナル設定ですが、テーマが一環して描かれていますし一般作ですがキチンとした作りになっていて好感度大です。