ぬむもさん泳ぐ

とはいえ、「妙なテンション&ドタバタ感」が好きなら、一見の価値あり。サラサラの髪やメイド服のフリフリ感など、被写体の質感の描き分けに描き手の情熱を感じました。とにかくボリュームが多いです。短い漫画の難しいところは「少ないコマでいかに綺麗に面白く起承転結を詰め込むか」にあると思いますが、この作品では起承転結がしっかりしていたので楽しめました。

で275円は、同人誌としてはなかなかお値打ちですよ？話につながり自体はありませんが時間軸は共有しているようです。男も絡まず血もでないので、作品の入門編としてもお勧め。いわゆる通常のエロはありません。ページをめくりながら懐かしいなーと思いながら昔のことを思い出しました。あわたけさんの描く可愛らしいメイドが好きで購入を続けています。

全体的なレベルは高いので、続きを読んで満足したいな、という気持ちにはなりました。男との絡みはありませんが、かなり扇情的な姿で戦い、大股広げて食い込みも気にせず戦う姿に反応しまくってしまいました。原作のキャラ性を維持しつつもギャグに走り抜けることに全然不自然さを感じさせない所に作者の確かな力量を感じます。すわ過失傷害かと思いきや、男性は立ち上がり、元気はつらつで去っていきます。

この作品だけでも十分楽しめたけど元ネタを知っている人なら、どこがどうギャグ化されたのかが良く分かるのでより楽しめるのではないかと思う。ただの暇潰しにと買いましたが、それ以上に価値のある読み物です。あわたけさんが、大好きなのがよく解りました。その後は主人公にデレて頻繁に彼に会いに来たり、主人公に寄りかかって唐突に眠ってみたりと段々と行動がエロくなっていくのが良かったです。どんな場面でも必死に応えてくれるその姿があまりにおかしくてすごいウケました。