きみと恋した追憶に

絵は、綺麗に纏まっていますし、話もゲームの流れから納得できる作品だった。やわらかい語り加減が特徴の作品だと、どうしても文やコマを削り、キャラの動きが秩序だってしまい、わざとらしくなりがちだが、この作品は違う。ちくしょう、俺も好きだぜ！愛の言葉を聞いているうちに眠ってしまった女性の表情が綺麗だったので、印象に残りました。

が好きな方は楽しめる作品だと思うので是非見てみてください。起承転結が1ページずつにまとめられているので、短時間でかつシンプルに読むことができるのが最大の利点だと感じました。原作を知っている方には特にお勧めできます。のんびりと、ほんわかと、読んでいくうちに惹きこまれます。エロではなく健全な作品なのでそーゆーのが好きな方には超おすすめです。

考証は確かに相当ぶっ飛ばしてますが……まぁそういう部分はあまり問題ではないでしょう。小学、中学のころ、なにをするのが楽しかっただろうか。ファンのファンによるファンの為の作品です。さあ、アナタはすべての元ネタが判るか——？　……って判らなくても笑えますけどね。某ゲームの同人誌です。突っ走る展開です。萌えとギャグを一緒に楽しめます。

ギャグっぽい百合が好きな人や新たなカップリングを模索している人はいかかでしょうか。かくいう私も最高をつけさせていただきました。どんなに殴られても、蹴られても、ちゃんと主人公は、言葉を伝えています。絵の描き方としては、丸めの顔にキラキラした大き目の瞳などキャラクターの雰囲気を上手く捉えています。けっこう細かい伏線のようなものも張られていて、続編で生かされてくるのかなと思うと楽しみですね。

確かにダメーな感じだけど、底抜けのお人よしっぷりが憎めません。