あやもみのち河童鍋

あの路線、この路線の思惑がいろいろと交錯して、夏休みに向かっていきます。全体的に好きな人にとってはとても気に入りやすい作品ではないかと思います。ギャグもあり、とても楽しめます。眼鏡をかけ、三つ編みにした長い髪、おまけに大きなおっぱい性格はドジっ子でちょっと間の抜けたところがあるようです。販売されてから年数が経過していることもあり、どこか温かな懐かしさを感じる絵柄にクスッと笑えるギャグ本です。

一場面を切り出したようなイラストも和みました。しかし、それでも面白さになんら劣ることはないいと確信しています。その心意気がメイドさん好きなんだなぁとほっこりしました！ほのかにエッチな雰囲気があってスク水や浴衣もあるのでそういう服装フェチな方で楽しめると思います。予定調和的ではありますが、牧歌的で安心して読める作品です。

なんですが……100%ギャグです。少し古風な感じで、懐かしい気持ちになりました。でも、これで終わりではないので、続きに期待したい！一部、どうしてもを知らないと理解しきれない部分もあります。おまけ漫画がついていてお得感もあるし最後まで楽しく読めました。伏線いっぱいなので、アレはどういうコトだろう……？コレはどうなってるんだろう……？と謎解きを（解けませんけどwwww）しながら読めるのが醍醐味のひとつでもあるかな。

不良少年とは言っても髪を染めて煙草を吸う程度のもので、一人でいるのを好む、そして委員長のパンツには赤面しちゃう可愛らしい一面もある普通の高校生ですので感情移入し易いと思います。の問題がテーマのため、心の病を経験したことがある人は共感できる部分が多いと思います。ネームの間が絶妙なまったり系の風味もあって、これも繰り返し読める再読性を高めてます。ご一読してみてはいかがでしょうか。画風は少し古めな印象がありますが、むしろそれが良い味を出していて良かったです。