格兵鬼カブト第2話

面白いのが、登場人物の名前がいっさい登場せず、目的や価値観だけを一人歩きさせて物語を展開する手法ですね。作風が異なるといっても、殺伐とした展開は一切なく、全編ギャグ&ほのぼのな内容。お話はシリアスですが、全体的に細い線で丁寧で、ツヤベタの画法で白黒のメリハリが効いた絵は非常に見易いです。

一コマ一コマがとにかく可愛くて……。ちょっとしたどんでん返しが序盤にあり、そこからは一気に強引な展開でぐいぐい話が進んでいきます。こちらの漫画でも描かれておりますが、熱い！ごくごくと温かいものを飲むシーンも微笑ましいですね。ムラムラする！それにしても、犬木栄治さんはとても絵が綺麗です。

それではなぜこの作品を購入したかというと、鬱デレという響きに純粋に興味を持ったからです。絵柄もかわいらしく、マンガの表現手法を用いた絵本のようなテイストを感じます。なにやらアニメ本編でもありそうなハナシですね〜（^_^;）漫画の中にタキシードを着た仮面の男が出てくるのは私の黒歴史を刺激して心がざわざわしましたね。不思議なゆるキャラが好きな人にはかなりオススメできます！

これだけの熱量とセンスとキレを持った本はそうそうないです。また、原作が好きな人には大変お勧めである。原作単行本と同じシチュエーションでありながら、おもしろおかしく遊んでおり、アニメだけよりも原作単行本も読まれていた方はより楽しめる要素が含まれております。オリジナル設定ですが、テーマが一環して描かれていますし一般作ですがキチンとした作りになっていて好感度大です。

私もいつか参加してみたいと思いました。だが、これはの名を借りた感動の純愛物語である。本当に最高でした！