まるTo（と）ヨハネ

描き方としては手足が短めに可愛く描かれ、キャラクターごとに目の描きかたを変えて個性を強調しているのがポイントですね。軽快なギャグとトークなどの掛け合いで各小話は進んで行くのですが、ギャグの間に垣間見えるシリアスな部分が見所です。もう一つの話があればもっとよかったと思います。キャラをSD化させることにより、シュールさを際立たせているような印象も受けます。ほんのりと前向きな気持ちになれる作品、心から好きだ 他の人にも読んでもらいたい、と思える作品です。

普通の作品じゃ笑えない人は是非！登場キャラクターも有名所ばかりなので、元作品を詳しく知らなくても十分面白いと思いますし、同人誌初心者向けとしてもいいように感じます。サンプルでも分かるとおり、丁寧で美麗な背景が、作品の出来栄えに華を添えています。商業誌の頃からファンでした（^^）

今までは走りのほか、登場キャラクターの顔と車見せもメインに描いてありましたが、今回は物語がいよいよ動き出した感じです。ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。この作者による18禁作品に接して、この作者に興味を感じて購入しました。

もし知っていたら、昔やったことがある！個人的には、全体としてとても気に入っています。ちょっと切なくなったり、ハッピーになったり、色々と政治的な問題もあったりして、実に読み応えのある作品でした！二次創作の同人誌です。続きが気になって気になって仕方ないです！手放しにオススメできる良作です。