5月23日

の描写も非常に凝っている作品だと思います。四コマは読みやすく本編を知らなくても楽しめましたし、ボリュームも十分でコスパも良いです。なまなましいエロ要素はあまりなく、どたばたとしたギャグコメディとなっています。更に、今ではすっかりお目に掛かる事が無くなったを久方振りに見たような気がします。

原作ネタのギャグが一々吹きます。メイド服を試しに着てみて鏡の前でクルリと回って確かめている姿は最高にかわいいです！最高のエンディングでも最悪のエンディングでもない、一つの節目。シリアスな展開もありますが、暗さはなく爽やかな感じがあるので、暗めなストーリーが苦手な人にもおすすめです。

とはいえ、「妙なテンション&ドタバタ感」が好きなら、一見の価値あり。不安ならば、それこそ言葉に出さないと、いけなかったのに……上述のように解釈させていただきますと、作者様は執筆当時、自分を取り巻く環境や社会そのものに多大なストレスを覚えていたのかもしれませんね。ギャグ漫画同人誌のデジタル版です。おもしろさと、かわいさが、ほんわかと混ざりあってやさしく包んでくれるようです。

元ネタ自体が懐かしいものなので、もしかしたら触れた事のない人もいるかもしれませんが、そんな人でも問題なく楽しめる作品になっています。ホラー要素を減らした、ギャグマンガといった感じの作品。話は主人公の内面をメインに追っていき、ラストで大きな変化が起きる構成です。各イラストもさることながら後ろ表紙は力が入っていると感じる。どちらか片方の原作を知っていれば楽しめると思います。

どの物語もコミカルな雰囲気で満たされていますし、読んでいるうちに笑ってしまうことでしょう。その後、すったもんだあって客の少女は頭を叩かれてしまいますが、前よりちょっとだけ不幸体質が強くなったという程度。後のお楽しみということでしょうか。