トラとユメ!

見た目からは性別の判別が出来ないところも非常にいいと思います。絵の描き方としては、丸めの顔にキラキラした大き目の瞳などキャラクターの雰囲気を上手く捉えています。「は怖くて苦手」と言う人でも、これなら安心ですよ^^こういう世の中だからこそ笑顔のよさが伝わります。

そして、全編ギャグなのでこのゲームが世代な人ももちろん、若い人まで楽しめると思います。ホラー要素を減らした、ギャグマンガといった感じの作品。ちょっと寂しくてさわやかなお話が好きな方にオススメです！絵柄は最近の漫画によくあるものというよりは、若干アートに近いものを感じます。どのキャラに傾倒するかは読者の自由ってね。原作を知らなくても最初の方でキャラクターの顔・名称・性格など説明されているのでとっつきやすいかと思います。

順番にこだわらず気になったものから買ってみて問題ないと思われます。考証は確かに相当ぶっ飛ばしてますが……まぁそういう部分はあまり問題ではないでしょう。今回の話は今までと違う印象を受けました。ひどすぎて笑えます！妹はものすごい甘えんぼ坊で油断するとすぐにがぶがぶしてきます。かくいう私も最高をつけさせていただきました。

ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。元のゲームは全く知らなかったのですが、作品の冒頭で登場人物の紹介ページがありますので、特に問題はなかったですね。あくまでも、短いギャグ漫画を読むつもりで、見ると、いいです。をご存知の方は是非。「痒いところに手が届く」ように、「読者」の求める「ネタ」を全て網羅しているようです。

オチもクスリと笑えます。原作ネタのギャグが一々吹きます。キャラの裏設定や作者さんが質問に答えていく「一問一答」のコーナーもあり、面白かったです。