濃州関住兼定作 五

元ネタのキャラクターを理解していればクスッと来るようなネタが随所に仕込まれています。気持ちの移ろいや我が強い性格とのギャップが可愛らしいですね。コスチュームカフェでメイド服を着てバイトする女の子の話が好きでした。絵本や童画のフィールドでも活躍した往年の名イラストレーターたちを彷彿させる垢抜けた画風に驚きました。

オンリーの私の「魂」に「ピン」ときた唯一の作品です。登場キャラも増え、世界に広がりが出た。今作では上記の告白に見られるように「鬱」に重点を置いた結果と言えるでしょう。商業誌の頃からファンでした（^^）前書き挨拶や、後書き挨拶もびっしり書き込まれており、古き良き時代の同人誌そのままのテイストが感じられました。

読んでて凄く元気になれるというか凄く笑わせてくれるシーンがあって良き良きでございました（*ω*）しかし、どちらかというとストーリーよりもアクションを楽しむ作品なので、問題はないだろう。全体的に好きな人にとってはとても気に入りやすい作品ではないかと思います。ちょっと頼りない主人公の態度にもどかしく思いつつも応援したくなる不思議な魅力を持っている……かな。

「痒いところに手が届く」ように、「読者」の求める「ネタ」を全て網羅しているようです。表紙の絵に惹かれ購入しましたメイドさん系の物語や萌え系少女漫画のようにかわいらしい作画は元々好みだった。元ネタがとても懐かしくて、ちょっと感動しました。夏の風物詩であるスクール水着姿、不意打ちの体操服などエロスが学校生活に溢れています。な作家さんが参加されているようです。

ただし、いくつかのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。あまりの凝り様にびっくりしてしまいました！なかなか切ないお話です。