秘密のステディ3

本編ではおっとりのんびりなが、軽くダークなキャラになっています。ページをめくりながら懐かしいなーと思いながら昔のことを思い出しました。雰囲気のある絵でしかもちゃんと描きこみしてあるので安心して読めます。なかなか切ないお話です。ネタに興味のある人にも薦められる作品です。

絵柄はしつこくなくてサッパリしてて、人によっては少し物足りなく感じるかもしれませんが、クールなストーリーに合っているのではないでしょうか。印刷して寝転がりながら読みたくなる、そんな一冊です。今作では上記の告白に見られるように「鬱」に重点を置いた結果と言えるでしょう。元ネタのキャラクターを理解していればクスッと来るようなネタが随所に仕込まれています。ハンバーグの焦げ色なんて力を入れて（？）ますよ。

そのためサクサク読み進めていけました。それが精神疾患のつらいところである。誰が一番可哀想かと言うと、可哀想じゃない人間が一人も（一部除く）いないのに、可哀想に思えない……まず、特筆すべき点は、キャラクターたちの表情。ゲームを掛け合わせて作られた本作。絵柄に少し古さを感じるものの古き良きの可愛さを十二分に楽しめる内容となっております。

短い内容ながらきちんとストーリー性もあります。内容はシュールなギャグ漫画で、原作をしていれば楽しめるものですが……パロなどで一番気になる要素が、攻受だと思います。こういうの読むの好きだったんですよね。110円で買いましたが、間違いなくそれ以上の価値のある内容です。でも告白があったり、それでも今までの関係でいたり、好きなのに命の取り合いをするという不思議な心理描写は期待通りでした。

漫画の中にタキシードを着た仮面の男が出てくるのは私の黒歴史を刺激して心がざわざわしましたね。