ふぶきちゃんとちんじゅふ7

ギャグのオチごとに書かれた作者の一言コメントが味があって思わずほっこりしました。ボリュームが凄いので、コスパは最高に良いです。表紙ではボロンと堂々と見せつけてくれておりありがたいですね。ヒロインがほんわかした雰囲気のしゃべり方で、胸キュンってなれます。ギャグ漫画同人誌のデジタル版です。絵はカッコいい系ではなくどちらかというと可愛い感じの絵柄でした。

原作のキャラ性を維持しつつもギャグに走り抜けることに全然不自然さを感じさせない所に作者の確かな力量を感じます。物語は、それを淡々と描いているが、そこにはしっかりと少年少女のひとつの青春が垣間見える気がした。ただし、いくつかのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。説明も読まず、表紙に惹かれて買ってみたんですが、すごく面白かったです。

ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。しかし、それでも面白さになんら劣ることはないいと確信しています。絵柄に惹かれて購入。気が向いたときに思い出したように見る程度でも楽しめる、お得な一品。ネームの間が絶妙なまったり系の風味もあって、これも繰り返し読める再読性を高めてます。飽きるかなーと思っていましたが以外におもしろく、まったく飽きることなく読めてしまいました。

登場人物の設定がいろいろと改変されているらしく、ギャグマンガならこうではないと、といった感じに壊れてる友人がすごくおもしろかった。まずタイトルからして秀逸。元のゲームは全く知らなかったのですが、作品の冒頭で登場人物の紹介ページがありますので、特に問題はなかったですね。愛する人とかならずしも一緒になることだけが幸せではないという二人の愛の形には、と言うジャンルを超えた涙なくしては語れない結末である。