動き出す大図書館

あちこちでギャグとバトルを交えつつ、クライマックスに向けて話が集約されていきます。なんとかして病気を治そうという気構えがあり、見ていて頭が下がる思いである。何かとお疲れの方に。今回は自販機の前で話は進み、飲食物を目の当たりにしながらも買えない無一文を強調する場所設定もニクイですね。

値段もお手ごろなので、一読してみるといいでしょう。とても面白かった！よく分からないけれど、が大好きという方。コレを読んだらマジで続きが読みたくなります！をネタにしているのは、レアで思春期以降の男であれば多かれ少なかれ、興味のあるハナシだと思います。それが精神疾患のつらいところである。特に理由はなく、ただただ面白い中身で、主人公はいろいろなところに行って、皆に笑顔で迎えられ楽しい気分にさせてくれる作品ですね。

医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。ハンバーグの焦げ色なんて力を入れて（？）ますよ。エンドではありませんが、終わり方がよくいい作品だと感じました。小学、中学のころ、なにをするのが楽しかっただろうか。あまりと言えばあまりの展開に腹が捩れました……アニメでみたら、さらに燃えるんでしょうね。

作者様はこれで終了ではないと書かれているので、いつかまた復活したら手に取って見ようと思いました。キャラクターたちの掛け合いが面白く、てんぽもの良さも相まってとても読みやすくて良いです。やさしく、せつなく、感動的な、この作品はおすすめです。に思い入れがある人なら絶対勝った方がいいです。作者の体験談なだけあって、細かいコダワリもありますが、それはそれ。

続編があればきっとこんな流れになったのかと思わせる程にストーリー、絵共に無理が無くボリュームもたっぷり！良い作品をありがとうです！読み終えたあとも心に柔らかい感情を残してくれる作品です。