OH! スーパーマキグモチャン フィーア

……はっ、思わず現実逃避してしまいました。はまったプレイヤーならうなづかずにいられない、そんなシーンがてんこもり！同人誌なので通常の漫画のようなボリュームを確保できないのは分かりますが、残念でなりません。頭を打つとまるで別人になっちゃってギャップが凄まじいです。

その昔、おもちゃ屋さんにアニメロボットのプラモデルを買いに行っていた頃、いつも商品陳列棚で異色のオーラを放っていたロボットのパッケージ。でもこれは手を出したら社会的にとゆ〜か人間的にヤバイですねえ（←いやそ〜ゆ〜本ぢゃないだろが大体）そんなにかっこよく歌ってないのも、馬鹿っぽい内容に合致してプラスです。ムラムラする！の響きに惹かれる方々、オススメです。18禁作品ではありませんが、かなりのクオリティ高い作画で鑑賞用として楽しませていただきました。

ですが、原作を知らなくとも楽しめました。ギャグがぎっしりと詰め込まれています。最近読んだのですが……いいですね、この作りこまれた世界観と独特の絵柄。「は怖くて苦手」と言う人でも、これなら安心ですよ^^せつなくて、思わず涙が浮かんでくるようなストーリー。絵柄に作者の人柄が出るそれこそがこの作品のテーマ、持ち味です。

特に青い空の絵がものすごく綺麗で、少し泣いてしまいました。どちらも勢いがあり、とても笑えました。たぶん原作知らなくてもすごく楽しめると思います。絵ももちろんですが作品の内容も個性があって良いです。作成当時の流行ネタを絡ませており、作者の遊び心もツボにハマりました。同人作品なだけあって、読者に色々と考えさせる実験的な演出や、商業作品では出来ない斬新な試みがところどころ見られて、他作品と差別化された独創性溢れるとても魅力的な作品でした。