Cherry Jam

その他にもギャグあり4コマありと作家の個性が光って面白いものばかりでした。四コマまたはショート漫画がいくつか収録されています。でも、やっぱり、気持ちを、ホッこりしたいときにお勧めな作品です。せつなくて、思わず涙が浮かんでくるようなストーリー。

余計なことは言わずに命乞いをしろと告げる女の子に対して、キザなセリフを言ってなんとかしようと考える主人公が面白いですね。お互いがようやくスタートラインを迎えたといえるエンディングでした。スクール水着が眩しい青春の一コマである。みんなを狙ってます。セックスのシーンはまったくありませんが、肉体をぶつけ合う女性たちの姿はかなり扇情的です。サラサラの髪やメイド服のフリフリ感など、被写体の質感の描き分けに描き手の情熱を感じました。

元ネタは知っているのですが、所々忘れていた事もあり、この作品を読んで思い出しながら懐かしさも感じましたね。ページをめくりながら懐かしいなーと思いながら昔のことを思い出しました。ですが、原作を知らなくとも楽しめました。姫様をヒロインにしたボーイ・ミーツ・ガールの物語。みんなの心に暗い影を落としてしまう。どでかいパンツ出てくる、ブラジャー出てくる、これ、ファンタジー？ファンタジーだよね。ファンタジーの筈……

少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。主に踏み付けと足責めで露出はなしです。絵柄に少し古さを感じるものの古き良きの可愛さを十二分に楽しめる内容となっております。2人のやり取りはとても微笑ましくて読んでて楽しくなります。少々ネタバレ的になりますが、サンプルにある、えっちなシーンというのは、少年誌に載せられるようなささやかなものですので、そういったものが苦手な方にも全く問題ないものです。