葛城解体

ギャグ展開ばかりなので、元の作品を知らなくても十分楽しめるものになっていると思います。スクール水着が眩しい青春の一コマである。ビルのスキマから見える空、青い空折り重なった雲に、沈む太陽の光が照らす都会の空が見せるどこか寂しげで綺麗な夕焼け。

本編ではおっとりのんびりなが、軽くダークなキャラになっています。正義の戦隊や悪の使者が次々と現れカオスな状態になっていくのが笑えました。血の気の多い人格になったり、ミステリアスな人格に変化したりします。なんというか、全体的に「あたたかい」んですよね。シリアスストーリーと書いてありましたが、さほどシビアなシーンもなく、少年漫画的として安心して読めます。

行動も言葉使いもこの雰囲気と設定に合わせた物ですから、作品の全てが一つに感じます。予想外の発言をしたことから、周囲は凍りついたかのような静けさが発生。本当に最高でした！作中の流れは大まかにとなります。その理由が結構深い感じで、なかなか印象に残りました。他のキャラを含めて原作の雰囲気、キャラクターをよく表現できている秀作ではないでしょうか。

でも、やっぱり、気持ちを、ホッこりしたいときにお勧めな作品です。秘話などが充実しているため、知識なしの初回時とインタビューで得た知識を持っている2回目以降では、見方が変化することでしょう。お値段がリーズナブルで嬉しかった。コスチュームカフェでメイド服を着てバイトする女の子の話が好きでした。非常に「楽しい」作品です。

値段もポイントです＞＜ｂ成年指定ではないが、ちょっとしたサービスもある。単純に読んでいて面白い、そういう基本に忠実な作品を出せることは結局は作者の力量次第であるため、これほど素晴らしい作品に出会えたことに本当に嬉しい限りです。