PANG パン FAN

ひょっとしたら、彼氏に「依存」することで精神の安定を保っているのかもしれませんし、作外では懊悩しているのかもしれません。元ネタを知っている人には思わずニヤリとする。あやうく、PCにコーヒーを噴きかけるところでした。元ネタのキャラクターを理解していればクスッと来るようなネタが随所に仕込まれています。だが、それで彼女が救われていくようにも見える。この作品の原作がゲームということなので調べてみたいです。

ギャグマンガや四コマ漫画、シリアスな話やノベル形式など作風がバラエティに富んでいます。キャラをSD化させることにより、シュールさを際立たせているような印象も受けます。あの路線、この路線の思惑がいろいろと交錯して、夏休みに向かっていきます。その理由が結構深い感じで、なかなか印象に残りました。ボリュームも多くこの価格はお買い得だと思います。

を突き詰めてしまうと、こんな笑える結果になるとは……という意外性が有って、悪くない読了感でした。各イラストもさることながら後ろ表紙は力が入っていると感じる。キャラをかぶらせている感じなんですけど、ネタをそのままやるんじゃなくて、ノリを似せている雰囲気なんでそれがまたいい味が出てます。シリアスな展開もありますが、暗さはなく爽やかな感じがあるので、暗めなストーリーが苦手な人にもおすすめです。

すわ過失傷害かと思いきや、男性は立ち上がり、元気はつらつで去っていきます。何より作者さんのに対する愛情を強く感じる作品ですね。また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。オリジナルのデジタルコミックです。のんびりと、ほんわかと、読んでいくうちに惹きこまれます。のパロディです。