しっぽのおていれ

なんとかして病気を治そうという気構えがあり、見ていて頭が下がる思いである。基本的にテンション高めのギャグで突き進む内容となっております。苦戦は確実です。作中の流れは大まかにとなります。ちびっこのキャラはとにかく可愛いです。登場人物も出揃った感じ。

その根性なしに愛想をつかしつつも、頑張って支えているヒロイン。今回は自販機の前で話は進み、飲食物を目の当たりにしながらも買えない無一文を強調する場所設定もニクイですね。購入に反省も後悔もしてない！知らなければ笑えないネタもありますが、基本的には勢いのあるドタバタ劇です。全身絵にも、それぞれのキャラの性格があらわれていて、見ていて、すごく楽しくなります。

飽きるかなーと思っていましたが以外におもしろく、まったく飽きることなく読めてしまいました。本編ではおっとりのんびりなが、軽くダークなキャラになっています。要素もあり、全編ギャグなので色んな人にお勧めできます。性格が全く違ってツンデレっ娘の発言が面白かったですね。ところどころで微妙に電波なナンセンスギャグが混じりつつ、良くも悪くも普通のオチで終わっており、ニンマリとさせてもらいました。

少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。ヒロインと主人公のやり取りが微笑ましくて心がホッとします。これも一つの純愛であり、ある意味最も幸せなハッピーENDであるのだから。合間に四コマ漫画もあり、全体的にほのぼのとした緩い日常を描いているので、まったり読めるのも良いです。太い線で描かれた、ほのぼの絵柄が好みの方にはお勧めです。

各イラストもさることながら後ろ表紙は力が入っていると感じる。