AnimaLily#01

英霊は誰かのシーンなんかはおもわず思わず顔がニヤニヤしてしまいます。作者の方の他の漫画を気に入ったので購入しました。ギャグのクオリティは明らかに向上していますね。と書きましたが、漫画が中心となっているので、かなり、すらすらと読み進めることが出来ました。

ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。忘れていた『何か』を、考えてみるのも良いかもしれません。むちむち以外にも結末が気になりだす作品！話が進むにつれ、主人公の異能っぷりがだんだんと目だってくる所も見逃せません。登場キャラも増え、世界に広がりが出た。キャラクターそれぞれの能力などが詳しく技術されていたり、一問一答（質問コーナー）があって、ストーリー外でもたのしめます。

足元に咲く花も踏めないほど優しい性格の彼女が取る行動とは―――。好きなら価格も手頃ですし購入してみてはいかがでしょうか。四コマは読みやすく本編を知らなくても楽しめましたし、ボリュームも十分でコスパも良いです。意外に馴染む者や性格の合わないコンビなどがあり、見ていて面白いです。古き良き？といいますか、電子版になっても感じる内容になっています。

しかしそれでも評価が低くならないのは、作品そのものの価値のためだろう。を知らないと、よく楽しめないかもしれません。作者のごくごく個人の主体性を前面にだしていますので、同人らしく趣味や（いい意味での）独りよがりが全開です。ギャグのテンポが良く、とても読みやすいので短時間で読めるのもよいですね。とにかくづくしの漫画ですが、内容がとにかくすばらしい。

どんなにつらく、苦しかったかを激情に任せて独白する。