Deep Red

（どっか編集部かゲーム会社行けば、すぐに売れちゃいそうとか思うのに……）おすすめのお話は、です。妹はものすごい甘えんぼ坊で油断するとすぐにがぶがぶしてきます。メイド服もよくあるミニスカートタイプではなく、ロングスカートタイプでひらひら多めのリボン大きめというところにもこだわりを感じますね。

すごく、物語の雰囲気にも合っているんですよ。どうやら彼女は普通の女子高生で、現代の日本からこの世界にやってきたようです。あの路線、この路線の思惑がいろいろと交錯して、夏休みに向かっていきます。すわ過失傷害かと思いきや、男性は立ち上がり、元気はつらつで去っていきます。寡聞にして知らなかったのですが、鬱デレ……世界は広い。

短い漫画の難しいところは「少ないコマでいかに綺麗に面白く起承転結を詰め込むか」にあると思いますが、この作品では起承転結がしっかりしていたので楽しめました。をご存知の方は是非。これだけの熱量とセンスとキレを持った本はそうそうないです。手書きの部分が見えるからこそ、手作り感があり、作品に対する愛が感じられます。作者のごくごく個人の主体性を前面にだしていますので、同人らしく趣味や（いい意味での）独りよがりが全開です。

元の作品を知りませんでしたが、始めのページで簡潔に設定が描かれているので、知らなくても十分に楽しむことができました。古い作品ですが絵柄と主人公の目つきの悪さにひかれて購入。セールでお安くなっていたので、買ってみました。読んでて凄く元気になれるというか凄く笑わせてくれるシーンがあって良き良きでございました（*ω*）萌え系漫画ではよく見る、下着としての機能を果たしてなさそうな（笑）小さなパンティ「スキャンティ」（ローレグ）へのこだわりを感じます。

ただ、メイド服がかわいくアレンジされたものなので、ごく一般的なメイド服が好きという方にはあわないかもです。ヒーリング絵本とでも言いましょうか。