限界線上のゲドウタチ VII

可愛くないはずがありません。キャラも女子を中心に満遍なく出ているので、原作をご存知なら楽しめるかと。原作通りに、ギャグあり、シリアスありと、読み応えバッチリでしたね。オチもクスリと笑えます。絵は、綺麗に纏まっていますし、話もゲームの流れから納得できる作品だった。

誰が一番可哀想かと言うと、可哀想じゃない人間が一人も（一部除く）いないのに、可哀想に思えない……今回も緊迫した展開で目が離せません！が出てきますが、ハードな描写は無く安心して読む事が出来ました。実に切ない！これ結構貴重な雰囲気だと思いますので気になる方はぜひ。ところどころで微妙に電波なナンセンスギャグが混じりつつ、良くも悪くも普通のオチで終わっており、ニンマリとさせてもらいました。

スタイルの良いキャラクターが露出の多いコスチュームを着て、をしている、という事以上に色気がある絵だと思います。これぐらいしか見当たりません。どんなに殴られても、蹴られても、ちゃんと主人公は、言葉を伝えています。作者さんが中に書かれている通り、登場作品全て合わせて雰囲気が素晴らしくて。なんとです！建物や道などが丁寧に描かれており人物がそこにいるという印象を感じました。

キャラクターの表情がよく、また感情方面でも感情移入しやすいので良かったです。ヒロインのキャラが絵的にも性格的にも魅力的だと思います。懐かしい気分に浸りたい方にはおススメです。「鬱」の一文字で距離を置いてしまいそうな方でもお勧めします。ヒロインと主人公のやり取りが微笑ましくて心がホッとします。少年漫画のノリが好きな人におススメ。

ネタバレしちゃいそうなのであえて多くは言いませんが、ファンの方必見の作品です。血を見ると卒倒するのでいつもは事なきを得ているものの、今回は意識を取り戻した後に色っぽい悪女キャラに変貌。