ツナ缶

自分は元ネタを知らないのですが、普通にギャグマンガとして十分に楽しむことができました。ギャグとコメディー要素が多めとの事ですが、が好きな方なら楽しめると思います。今度もいろんな世界で悲惨に大暴れだ！描き方としては手足が短めに可愛く描かれ、キャラクターごとに目の描きかたを変えて個性を強調しているのがポイントですね。本作に登場する少年は簡単に言えばありきたりな性格。

ネームの間が絶妙なまったり系の風味もあって、これも繰り返し読める再読性を高めてます。読み終えたばかりですが、次が待ち遠しくてたまりません！はたから見ている分には、どこも悪いようには見えないのだから。登場人物も上手く描かれていましたし、誰だか簡単に分かるのがよかったです。それこそがこの作品のテーマ、持ち味です。を懐かしみたい方にもおススメですね。

行動も言葉使いもこの雰囲気と設定に合わせた物ですから、作品の全てが一つに感じます。幸せに暮らしているはずの二人の仲が……ラヴラヴなだけに状況的に色々すれ違ってしまうのは悲しいものがあります。に思い入れがある人なら絶対勝った方がいいです。まさか頭打ったら人格が変わるとは！自分もそういう時あったので凄く分かりますそれ。完全にファンブック！

眼鏡をかけ、三つ編みにした長い髪、おまけに大きなおっぱい性格はドジっ子でちょっと間の抜けたところがあるようです。こんな絵のうまい人がなんで知られてないんだろう？といつも思っています。特筆すべきは、作者さんの書かれるキャラクター！どの物語もコミカルな雰囲気で満たされていますし、読んでいるうちに笑ってしまうことでしょう。すげーコレ。その理由が結構深い感じで、なかなか印象に残りました。