AER(1)

写植ではなく、セリフの文字が手書きのお話もあり、これはこれで味があるものだと再認識しました。とっても感動的で、心温まるお話な筈なんですが……絵も丁寧に書かれているので、読んでいて楽しいと思います。特に理由はなく、ただただ面白い中身で、主人公はいろいろなところに行って、皆に笑顔で迎えられ楽しい気分にさせてくれる作品ですね。ちょっぴり百合が入っている場面もいくつか見受けられますが……「健全」なので、そこまで濃厚な描写はありません（笑）

内容がとても幅広くなってます。二次創作の同人誌です。作家さんのセンスのよさがわかります。むしろ只痛いだけである。「元ネタ」知らない方はいないと思いますが、知らない人はそれなりに、知ってる人はより一層、楽しめる。ギャグの内容も、あるある、そうだよねそう思うよねっ！そのためサクサク読み進めていけました。

絵柄も少し少女マンガ的でかわいい感じかな？絵柄も雰囲気も良いので今度はもう少し長い話が読みたいと思いました。昭和レトロで今だと黄ばんでいるような髪質を彷彿とさせるものが随所から伝わってきます。絵柄もかわいらしく、マンガの表現手法を用いた絵本のようなテイストを感じます。原作に対するフリートークもあって作品への愛が伝わってくる良い作品でした。完全にファンブック！

医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。アニメでみたら、さらに燃えるんでしょうね。……基本的に馬鹿だから、馬鹿なことをやって去っていくだけですけど。気が向いたときに思い出したように見る程度でも楽しめる、お得な一品。そして、全編ギャグなのでこのゲームが世代な人ももちろん、若い人まで楽しめると思います。