Blue GardenI

全体的にギャグ分が強めですが、主人公の女の子がかわいく、また変貌振りがすごいので見ていて飽きません。画力があり女の子は可愛いですが、全体的に素朴で目に心地いい絵柄ですね。元ネタがやや古いゲームですので、もし遊んだ経験があるのなら懐かしいと感じるかもしれません。キャラの心情がわかりやすいので『あぁ、なるほど』と納得できた作品でした。戦闘時も、メリ、ハリがきちんとしていて、何が起こっているか分からない、無駄な迫力だけの戦闘シーンにはなっておらず、きちんと、読者が戦闘の流れに付いて行け、それでも迫力を保った作りとなっています。

あと、即堕ちなので過程はありません。少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。商業紙でも同人でも、を扱っているものは少ないので、とても貴重なものを見れた気がする。可愛らしく描かれたキャラ同士の生々しくも腹黒い駆け引きが、不気味なくらいリアルに迫ってくるものがあり、その描写に関しては感嘆を禁じ得ませんでした。

とにかくボリュームが多いです。とはこういう物語だったんだな……と謎が解けた気分でした。正直ネタがわからないのでその方面のコメントは出来ませんが、丁寧に描かれたエネルギッシュな絵を見ているとアニメをみて、魅力をもっと感じてみたくなりました。内容も漫画やイラスト・小説まで様々でまさに昔を感じさせる内容です。

物語を締めくくるのにふさわしいボリュームとなっています。主なネタはの特性やその技術的な背景です。原作を知らなくても最初の方でキャラクターの顔・名称・性格など説明されているのでとっつきやすいかと思います。やはり原作を知っている方にオススメですね。