きりはなりょーvol.1

行動も言葉使いもこの雰囲気と設定に合わせた物ですから、作品の全てが一つに感じます。絵も独特ですが、上手いです。主に踏み付けと足責めで露出はなしです。もしあのままだったらどうなったのか、すごい気になります！予定調和的ではありますが、牧歌的で安心して読める作品です。

こんな面白すぎるギャグバトル漫画があったとは……販売されてから年数が経過していることもあり、どこか温かな懐かしさを感じる絵柄にクスッと笑えるギャグ本です。また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。ヒロインのコスプレがめちゃくちゃかわいいです。

血を見ると卒倒するのでいつもは事なきを得ているものの、今回は意識を取り戻した後に色っぽい悪女キャラに変貌。残りはイラストを主体とした構成です。このヒロインは病気だが、きっと自分の力でしあわせを掴んでいるのだと思った。人気原作に便乗しない原作無しのオリジナル作品も中々侮れませんね。妥協の無い丁寧な書き味は、たとえ1つ1つのコマに切り取ってしまったとしても、ストーリーが溢れてくるような、生き生きとした表情を持っている。

前書きと後書きに質問系、全体的にゆるい感じのコメントなど、廃れてしまった文化がぎっしり詰まっていて懐かしくなりました。非常に「楽しい」作品です。自分は元ネタを知っていたので、楽しめましたが、知らない方でも普通に楽しめる素晴らしい作品だと思います！この作品は雰囲気を最大限に生かしたストーリーであり、大人気ヒロインである恋の魅力を余すことなく描いた逸品でした。

やわらかい語り加減が特徴の作品だと、どうしても文やコマを削り、キャラの動きが秩序だってしまい、わざとらしくなりがちだが、この作品は違う。絵柄も加わって最初から最後までほのぼのとしており、誰でも楽しく読めると思います。作者のごくごく個人の主体性を前面にだしていますので、同人らしく趣味や（いい意味での）独りよがりが全開です。