鉄線花

真っ暗からだんだんと明るくなる、かっこよく、シリアス・バイオレンス・フェチ・コスチューム、そして個性的な絵柄のとても良い漫画です。もう、どんだけが好きなんだよ！でも個人的に読んだ感想としては「こんな逃げ道もあるんだなぁ……」といった印象ですね。秘話などが充実しているため、知識なしの初回時とインタビューで得た知識を持っている2回目以降では、見方が変化することでしょう。特にすることもなくマッタリ、ほのぼのなギャグマンガなので多くの人が楽しめるかと思います。

妹はものすごい甘えんぼ坊で油断するとすぐにがぶがぶしてきます。をメインに据えつつ、全キャラ登場という、欲張りな内容となっています。愛する人とかならずしも一緒になることだけが幸せではないという二人の愛の形には、と言うジャンルを超えた涙なくしては語れない結末である。笑えるもの、インパクトのあるものが集められている。

その他にもギャグあり4コマありと作家の個性が光って面白いものばかりでした。危うく18禁の世界に足を踏み入れかけたところで我に返って平謝り。絵柄に少し古さを感じるものの古き良きの可愛さを十二分に楽しめる内容となっております。そんなあなたに贈る、鉄線花……ってしちゃうの？！会話のテンポや展開の早さなどもよく、読むのに苦労したりイライラしたりということは全くありませんでした。

見た目からは性別の判別が出来ないところも非常にいいと思います。読み終えたあとも心に柔らかい感情を残してくれる作品です。やさしく、せつなく、感動的な、この作品はおすすめです。美少女たちが、扇情的なコスチュームで繰り広げる試合は激しく、本格的な漫画です。少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。