にゃんぷるー

スタイルの良いキャラクターが露出の多いコスチュームを着て、をしている、という事以上に色気がある絵だと思います。原作を観た方なら特におすすめでしょう。全体的に丁寧に作られている印象を受けます。今までは走りのほか、登場キャラクターの顔と車見せもメインに描いてありましたが、今回は物語がいよいよ動き出した感じです。絵も結構載っているので、そちらを見て、気に入ったら検討してはどうでしょうか。

元ネタが元ネタだけにこの作品もギャグテイストです。また、まるで緩やかな長い坂を上り終えた様な読後感にこの作品の、誤解を恐れずに言うなら少し不快な、それでいて病みつきになるような魅力を感じました。技もしっかり描けていて、ストーリー自体も楽しめる。コマ割りも違和感がなく、見やすかったです。絵的にはがっちり体系のキャラ、華奢で線が細いキャラが登場し、特に華奢なキャラは仕草が可愛く、クラッとくる人も多いのではないでしょうか。

しかしそれでも評価が低くならないのは、作品そのものの価値のためだろう。確かにダメーな感じだけど、底抜けのお人よしっぷりが憎めません。姫様をヒロインにしたボーイ・ミーツ・ガールの物語。そのキャラクターの性格がよく出ていると思います。の、どこか白くぼやけた空気がたっぷりと詰まった作品でした。最初から、最後まで心の中から笑える、と言ってもギャグつて訳では無くって、ちょと考えさせられつつも笑えるお話でした。

やわらかいタッチで、とても親しみやすい感じを殺さずに、それぞれのキャラクターが一生懸命考え、行動し、生きている。絵はカッコいい系ではなくどちらかというと可愛い感じの絵柄でした。を知らないと、よく楽しめないかもしれません。原作はわかりませんでしたが、作品の内容はライトなギャグマンガだったので最後まで楽しく読む事ができました。