Good Night,My Dear.

どうやら彼女は普通の女子高生で、現代の日本からこの世界にやってきたようです。キャラクター一人ひとりの魅力を描いていたり、説明がじっしりと書いていたりと、原作愛が伝わってくる感じが良いですね。かくいう私も最高をつけさせていただきました。具体的なキャラ描写がなかったがようやくとして、ストーリーに入ってきました。

もう一つの話があればもっとよかったと思います。どんなにつらく、苦しかったかを激情に任せて独白する。原作のメインキャラが総出動して原作ネタのギャグ満載のコメディ作品となっています。また、まるで緩やかな長い坂を上り終えた様な読後感にこの作品の、誤解を恐れずに言うなら少し不快な、それでいて病みつきになるような魅力を感じました。

読み終えたあとも心に余韻が残って、不思議な感じ。キャラクターの特徴がよくとらえられていて、さらにギャグ仕立てと来れば、このコンボは最強でしょう。どちらも秘められた気持ちのような何かが表面化しているので、見ていて楽しかったです。おすすめのお話は、です。バトル描写もしっかりと描かれており、それでいてそこにギャグも交えるというなんとも見てて面白すぎる作品でしたわw

ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。が出てきますが、ハードな描写は無く安心して読む事が出来ました。すげーコレ。けっこう細かい伏線のようなものも張られていて、続編で生かされてくるのかなと思うと楽しみですね。物語が進むにつれ次第に表現方に変化してゆくのが見えます。また、登場人物たちはどちらかというと今風な感じで、若い人物主体で勉学とは正反対な感じですが、その者たちが活躍していきます。