ephemerality-南柯之夢-

高校生の頃のさわやかな懐かしい感覚がよみがえる様でした。おまけののためだけにでも買う価値はあります！知ってる人はもちろん、知らない人も面白く読めると思います。長編シリーズ化を願いたいところです。ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。

そのネタは卑怯すぎです。を知らないと、よく楽しめないかもしれません。そして、いつもとは違いの季節という変わったシチュエーションを味わうことができました。どちらか片方の原作を知っていれば楽しめると思います。誰も傷つけることなく、安心して読める作品です。タイトルとは違い、シーンはありませんでした。

昭和レトロで今だと黄ばんでいるような髪質を彷彿とさせるものが随所から伝わってきます。特にこれだけは負けないポイントという質問で短期仕上げと答えられているところは、思わず口元がほころびました。深刻と言う程では無いけれど、少し自分の中で思い悩んでいる人に、ちょっとお勧めのお話です。が出てきますが、ハードな描写は無く安心して読む事が出来ました。

過去の話と現在の葛藤が複雑に絡み合いながら少しずつ物語は進展していきます。だからといって買わずに見過ごすにはモッタイナイ一冊であると個人的には思います。そして、平和であっても、雰囲気だけの作品ではなく、ちゃんと小さな話になります。オリジナルのデジタルコミックです。個人的には、全体としてとても気に入っています。ギャグも大体1Pにまとめられているので、わかり易く面白いものばかりでした。

最初に懐かしいと思ってしまったのは、どうなのでしょうね。