楽描き帖 弐

やわらかい語り加減が特徴の作品だと、どうしても文やコマを削り、キャラの動きが秩序だってしまい、わざとらしくなりがちだが、この作品は違う。作風が異なるといっても、殺伐とした展開は一切なく、全編ギャグ&ほのぼのな内容。誰も傷つけることなく、安心して読める作品です。

忘れていた『何か』を、考えてみるのも良いかもしれません。大変ボリュームがあり、読み応え抜群でしたが、この作品は予想を上回る満足感です。絵柄がほのぼのとした印象で、日常系のまんがかと思って買いました。やわらかいタッチで、とても親しみやすい感じを殺さずに、それぞれのキャラクターが一生懸命考え、行動し、生きている。

読み終えたあとも心に余韻が残って、不思議な感じ。とくに、4コマの横にキャラクターの全身絵が載っていて、必見です。なぜなら、彼氏に激しく迫るシーンがあったので。なんですが……100%ギャグです。同サークル様の別作品を買わせていただいて、絵柄がとても可愛らしくこちらの作品も購入させていただきました。

エロはおまけで、悪に洗脳される女の子が見たい人（しかもギャグオチが好きならなおさら）と言う狭い範囲にはお勧めです。ただ、お話自体は良く出来てます。四コマまたはショート漫画がいくつか収録されています。まさか頭打ったら人格が変わるとは！絵柄も少し少女マンガ的でかわいい感じかな？絵柄も雰囲気も良いので今度はもう少し長い話が読みたいと思いました。すわ過失傷害かと思いきや、男性は立ち上がり、元気はつらつで去っていきます。

建物や道などが丁寧に描かれており人物がそこにいるという印象を感じました。レビューを書くにいたるまで、何度も読み返してしまいました。ギャグ系ファンタジー大好きな人は絶対ハマるかと、俺は超この漫画にハマりましたわwそれでいて随所に散りばめられたギャグが雰囲気を和らげます。