よしむらクロニクル 1995-2014

危うく18禁の世界に足を踏み入れかけたところで我に返って平謝り。買っちゃったのは、好きだからというのはありますが、よしむらなつきが大好きなんですよね。ギャグのクオリティは明らかに向上していますね。イラストもかわいいですし、衣装もクオリティが高かったのでとても満足できる作品でした。シュールの極みです。アニメでみたら、さらに燃えるんでしょうね。

若干コミカルな要素もありストーリーもしっかりしている。何かとお疲れの方に。描き方としては手足が短めに可愛く描かれ、キャラクターごとに目の描きかたを変えて個性を強調しているのがポイントですね。サラサラの髪やメイド服のフリフリ感など、被写体の質感の描き分けに描き手の情熱を感じました。肉感的な女性の描き方には定評のある作者がエロかっこいいお姉さまの死闘を描く。

暇な時にまた読み返したくなる、これはそんな作品です。ストーリーもギャグのテンポがよくてサクサクと読み進められます。昔懐かしののパロディギャグマンガとのことですね。こんな面白すぎるギャグバトル漫画があったとは……でも個人的に読んだ感想としては「こんな逃げ道もあるんだなぁ……」といった印象ですね。

単純に読んでいて面白い、そういう基本に忠実な作品を出せることは結局は作者の力量次第であるため、これほど素晴らしい作品に出会えたことに本当に嬉しい限りです。漫画から小説、セリフなしの雰囲気漫画など、色々な持ち味の作品がふんだんに詰め込まれた同人誌です。まさか頭打ったら人格が変わるとは！の同人誌となっています。あちこちでギャグとバトルを交えつつ、クライマックスに向けて話が集約されていきます。愛の言葉を聞いているうちに眠ってしまった女性の表情が綺麗だったので、印象に残りました。