MONOCHROME No.07

買って損はしないと思います。この作品は雰囲気を最大限に生かしたストーリーであり、大人気ヒロインである恋の魅力を余すことなく描いた逸品でした。何かにつけて読み返し、今も手元にあります。内容はを中心していて、エロ同人マンガでも通用しそうな、オリジナリティがあります。

元ネタがやや古いゲームですので、もし遊んだ経験があるのなら懐かしいと感じるかもしれません。余計なことは言わずに命乞いをしろと告げる女の子に対して、キザなセリフを言ってなんとかしようと考える主人公が面白いですね。内容や演出も、萌え方面に偏りすぎていないのが個人的には◎でした。かくいう私も最高をつけさせていただきました。読み終えた時に、癒される（ほっ……、はぁ……）という感じがじんわりと心に染み渡る。

ほのぼの系のかわいい話なんですが2ページしか無いため、内容不足な感が否めません。一作目のテンポの速さと、作中での経過時間を考えると二人の関係の進展はややゆっくりに思えます。オンリーの私の「魂」に「ピン」ときた唯一の作品です。日常のほんわかとした感じが伝わってくるです。気持ちの移ろいや我が強い性格とのギャップが可愛らしいですね。

作者の体験談なだけあって、細かいコダワリもありますが、それはそれ。そのシリアスな部分も、決して暗いものではなく、むしろ清々しく、何とも爽やかなものです。なんとなく依存に汚染された恋愛といった気がしました。ページをめくりながら懐かしいなーと思いながら昔のことを思い出しました。二人の関係性も恋愛関係へと傾きちょっと甘い雰囲気が漂います。

内容もいい感じですしチョイエロがまたいい味をつけているので私としてはオススメできるものです。この作品だけでも十分楽しめたけど元ネタを知っている人なら、どこがどうギャグ化されたのかが良く分かるのでより楽しめるのではないかと思う。