麻宮キャラブック011 ユリカ・ミスマル「-Flower-」

作者さん的のもう少し下ネタ入るかと思いたましたが、そういったのも少なかったのですが純粋にネタの面白さがありました。お値段がリーズナブルで嬉しかった。ただの暇潰しにと買いましたが、それ以上に価値のある読み物です。キャラーがその話にぴったりで、明るくていい人達です。

このシュールさは、レビューできません。それでも見て欲しい。なかなか切ないお話です。原作ネタのギャグが一々吹きます。また、登場人物たちはどちらかというと今風な感じで、若い人物主体で勉学とは正反対な感じですが、その者たちが活躍していきます。ひょっとしたら、彼氏に「依存」することで精神の安定を保っているのかもしれませんし、作外では懊悩しているのかもしれません。

ただ軽い気持ちで読んでいると最後のシーンでショックを受けると思いますので、何を言われても驚かない心構えで読むと良いかもしれません。寡聞にして知らなかったのですが、鬱デレ……世界は広い。作者の体験談なだけあって、細かいコダワリもありますが、それはそれ。予想外の発言をしたことから、周囲は凍りついたかのような静けさが発生。作者さんのコメントでは苦労されたようですが、その甲斐はちゃんとあったように思えます。

お互いがようやくスタートラインを迎えたといえるエンディングでした。元ネタは知っているのですが、所々忘れていた事もあり、この作品を読んで思い出しながら懐かしさも感じましたね。はたから見ている分には、どこも悪いようには見えないのだから。を知らないと、多少つらいかも知れません。キャラの心情がわかりやすいので『あぁ、なるほど』と納得できた作品でした。

全体的にギャグ分が強めですが、主人公の女の子がかわいく、また変貌振りがすごいので見ていて飽きません。そして、平和であっても、雰囲気だけの作品ではなく、ちゃんと小さな話になります。