星の子

をメインに据えつつ、全キャラ登場という、欲張りな内容となっています。普通と違った面白さをくれます。足元に咲く花も踏めないほど優しい性格の彼女が取る行動とは―――。はい、アレです。英霊は誰かのシーンなんかはおもわず思わず顔がニヤニヤしてしまいます。言うならば、綺麗なシリアスです。かなり前のを元にしているので、懐かしさを感じながら読めてとても良かったです。

しかしながら、ヒロインの頑張る姿と、周囲に理解する人が増えていく様子が、見ていて心地良い。作者さんがTwitterでセールをしているのを知り購入。さあ、アナタはすべての元ネタが判るか——？　……って判らなくても笑えますけどね。原作を存じ上げないので深いツボは分かりませんが、逆にファンの方ならより一層楽しめると思いました。あらすじをみるとエロネタ満載かと思いきや、ギャグ満載の作品。

ちょうどものの漫画が読みたくて、たまたま見かけて軽い気持ちで購入したのですが、予想以上に気に入りました。これだけの熱量とセンスとキレを持った本はそうそうないです。高校生の頃のさわやかな懐かしい感覚がよみがえる様でした。また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。どの話もなんだか可愛らしくて見てるほうがなんとなく照れてしまう作品です。

ネタに興味のある人にも薦められる作品です。読み終えたあとも心に柔らかい感情を残してくれる作品です。シリアスな描写ではありますが、「いい関係だな〜」と、なんだか微笑ましく感じてしまいます。元ネタは詳しく知りませんが、作品内である程度説明があるので、大丈夫だと思います。昔見たアニメの同人誌が目に止まり買っちゃいました。