マヤがかわいい本

作者のごくごく個人の主体性を前面にだしていますので、同人らしく趣味や（いい意味での）独りよがりが全開です。220円の価値は十分、元が取れたと感じられます。時間のたつのを忘れていっきに読んでしまいました。あちこちでギャグとバトルを交えつつ、クライマックスに向けて話が集約されていきます。女の子が強敵相手に仲間とともに奮闘していくのが良いです。やわらかいタッチの絵がストーリー全体をやさしく表現しており、読み出すと自然に引き込まれていきます。

夏の風物詩であるスクール水着姿、不意打ちの体操服などエロスが学校生活に溢れています。こんな感じで今回もゆるかわいい日常が続いていきます。ハイキックパンチラなどのサービスカットもありがたい限りですね。シリアス有となっていますがコミカルなテイストが強い印象を受けました。でも少女の方はそうじゃない。読み終えたあとも心に柔らかい感情を残してくれる作品です。

……はっ、思わず現実逃避してしまいました。短い内容ながらきちんとストーリー性もあります。ただの暇潰しにと買いましたが、それ以上に価値のある読み物です。やわらかいタッチで、とても親しみやすい感じを殺さずに、それぞれのキャラクターが一生懸命考え、行動し、生きている。現代社会の闇の部分というかムリがたたった部分がモチーフのため、多くの人に読んでもらえれば社会全体としての理解も深まるのではないかと思います。

意外に馴染む者や性格の合わないコンビなどがあり、見ていて面白いです。物語やキャラの設定が意外と珍しいと思います。笑い有り、涙有りな所も原作譲り。エンドではありませんが、終わり方がよくいい作品だと感じました。ほのぼのしててすごくいいです。むちむち以外にも結末が気になりだす作品！ここにきて、あまり語られていなかったの内面が少し伺えます。