城咲Noa画集0.5〈落書きI編〉

やわらかいタッチで、とても親しみやすい感じを殺さずに、それぞれのキャラクターが一生懸命考え、行動し、生きている。内容が短く、とても分かりやすいので読みやすくなっています。全体的なレベルは高いので、続きを読んで満足したいな、という気持ちにはなりました。

なんとなく依存に汚染された恋愛といった気がしました。もちろん今回も相変わらずなまったり日常ネタを収録。とにかく切ない！キャラをSD化させることにより、シュールさを際立たせているような印象も受けます。それでいて随所に散りばめられたギャグが雰囲気を和らげます。キャラクターの特徴がよくとらえられていて、さらにギャグ仕立てと来れば、このコンボは最強でしょう。

ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。笑わせていただきました。物語やキャラの設定が意外と珍しいと思います。作成当時の流行ネタを絡ませており、作者の遊び心もツボにハマりました。武力によるものであるのに、どこかほんわかとした世界感も残っています。ページも多くボリューム感もあり、タップリパラレルな4コマの世界を堪能出来ました♪

戦闘時も、メリ、ハリがきちんとしていて、何が起こっているか分からない、無駄な迫力だけの戦闘シーンにはなっておらず、きちんと、読者が戦闘の流れに付いて行け、それでも迫力を保った作りとなっています。鬱っ気は差ほどでもないので青春漫画としても十分楽しめる作品全体的にギャグ分が強めですが、主人公の女の子がかわいく、また変貌振りがすごいので見ていて飽きません。個人的にはネタが一番ツボにきました。内容はシュールなギャグ漫画で、原作をしていれば楽しめるものですが……