虫ノ少女トII

ちょっと切なくなったり、ハッピーになったり、色々と政治的な問題もあったりして、実に読み応えのある作品でした！コマ割やキャラクターのカットの仕方、ストーリーの進むテンポが素晴らしいので、書き込まれた描写の割りに、非常に読みやすい。ネームの間が絶妙なまったり系の風味もあって、これも繰り返し読める再読性を高めてます。

昭和レトロで今だと黄ばんでいるような髪質を彷彿とさせるものが随所から伝わってきます。特に青い空の絵がものすごく綺麗で、少し泣いてしまいました。最近読んだのですが……いいですね、この作りこまれた世界観と独特の絵柄。ただし、更に面白くなるのは、4コマ形式になった後半で、こちらでは数ページ止まりです。もしあのままだったらどうなったのか、すごい気になります！

萌え文化としてのメイド服がこんなに前から愛され続けているんだなぁと発売日を見て改めて感じましたw原作は未読でしたが、この作品が気に入ってパロ元も読ませていただきました。子供って、こんなトコあるよな〜、こんな暴言言いそうだな〜と共感しながら、何やらおかしい四コマに笑ってしまいました。まさににぴったりな一冊でした。このサークルの二次創作本を何冊か手に取った事がありますが、まさかオリジナルの作品までもこんなにクオリティが高いのは本当に凄いと思います。

どれも明るくて生き生きとしたキャラクターばかりなので、ちょっとしたひと時に読みんでみては如何でしょうか。オリジナル設定ですが、テーマが一環して描かれていますし一般作ですがキチンとした作りになっていて好感度大です。好きは是非購入検討すべきかと。ヒロインの過去が気になったので是非もっと掘り下げて欲しいですね。続編も買うと思います。だが、それで彼女が救われていくようにも見える。